高齢者を洗いすぎてはいけない

在宅介護・おむつ交換のスキンケア

寝たきりでおむつを使っている方の、足の付け根やおしり、陰部が赤くなっている。心配になって、いつもより丁寧に石けんで洗う。それでも赤みが引かず、むしろ広がっていく——。訪問看護の現場で、よく出会う場面です。

高齢者の皮膚では、清潔にしようとする丁寧なケアが、皮膚の状態によってはかえって赤みを長引かせることがあります。善意のケアでも、やり方しだいで逆効果になりうるのです。この記事では、その理由と、今日から変えられる洗い方・守り方を、ご家族と介護職の方に向けてまとめました。

汚れは落とす。でも、皮膚のバリアまで落とさない。この記事でいちばん覚えてほしい言葉

この記事の結論

  1. 1「赤い=汚れている=もっと洗う」とは限りません高齢者の皮膚は、ふだんは保たれていても一度こわれると戻りにくく、洗いすぎそのものが赤みを長引かせることがあります[1,2]
  2. 2汚れ(とくに便)は、すぐに・やさしく落とす。そのうえで守る「こすらない・熱いお湯を避ける・押さえて乾かす・保護剤で守る」を足します[2,3]。洗わないことが正解なのではありません。
  3. 3塗り薬を続けても良くならない赤みは、原因の見直しをおむつの中の赤みには、失禁関連皮膚炎(IAD)、カンジダ、白癬、かぶれ、褥瘡などが混ざります。正しいケアに変えて1〜2日たっても良くなる気配がなければ、医師・看護師に相談してください[2,4]

SECTION 01 「赤いから、もっと洗う」の悪循環

赤みを見つけたとき、多くの方がまず考えるのは「汚れが残っているのでは」ということです。そこで石けんで念入りに洗い、回数も増やす。これはごく自然で、思いやりのある行動です。

ところが高齢者の皮膚では、この流れがぐるりと一周して、もとの赤みを強めてしまうことがあります。失禁による皮膚炎について国際的な専門家パネルがまとめた最新の推奨(2026年版)も、石けんを使った洗浄をくり返すことや強くこすって乾かすことが、皮膚炎を悪化させうると明記しています[2]

図1 よかれと思ったケアが回り続ける「洗いすぎの悪循環」

洗いすぎの悪循環(横長)皮膚が赤くなる、洗う回数を増やす、皮脂とバリアが落ちる、刺激に弱くなる、さらに赤くなる、また洗う、が輪になって回り続ける図。A、B、Cは輪を断ち切りやすい場所。皮膚が赤くなるおむつの中・足の付け根洗う回数を増やす汚れが残っていると思って皮脂とバリアが落ちる石けん・摩擦・熱いお湯刺激に弱くなる尿・便・摩擦がしみこむさらに赤くなるひりひり・ただれ「もっと洗わなきゃ」と、また念入りに洗うよかれと思ったケアが、ぐるぐると回り続けるABC
洗いすぎの悪循環(縦長)上から順に、皮膚が赤くなる、洗う回数を増やす、皮脂とバリアが落ちる、刺激に弱くなる、さらに赤くなる、また洗う。最後から最初へ戻る矢印で輪になっている。A、B、Cは断ち切りやすい場所。皮膚が赤くなるおむつの中・足の付け根洗う回数を増やす汚れが残っていると思って皮脂とバリアが落ちる石けん・摩擦・熱いお湯刺激に弱くなる尿・便・摩擦がしみこむさらに赤くなるひりひり・ただれ「もっと洗わなきゃ」と、また念入りに洗うABC
A原因を確かめる:赤みの正体は「汚れ」とは限らない(SECTION 05・06)B洗い方を変える:回数・洗浄剤・こすり方・お湯の温度(SECTION 07)C守る:押さえて乾かし、保護剤で皮膚と尿・便のあいだに膜をつくる(SECTION 08)

A〜Cは、この輪を断ち切りやすい場所です。どれか一つでも変えると、輪は回りにくくなります。

責める必要はありません

「洗いすぎていたかもしれない」と気づいても、ご自分を責めないでください。赤みに気づいて手をかけてきたこと自体が、大切な観察とケアです。変えるのは“気持ち”ではなく、“やり方”だけです。

SECTION 02 皮膚の「バリア」と、高齢者の皮膚が傷みやすいわけ

皮膚のいちばん外側には「角層(かくそう)」という、とても薄い層があります。角層は、平たくなった細胞(レンガ)と、そのすき間を埋める脂質(しっくい)でできた壁のようなつくりをしています[2]。表面は皮脂の膜におおわれ、弱酸性(pH4〜6ほど)に保たれています。この壁が、尿・便・洗浄剤などの刺激や菌が入りこむのを防ぎ、体の水分が逃げるのを防いでいます[2]。これが、この記事でいう「皮膚のバリア」です。

図2 皮膚のバリアは「レンガとしっくいの壁」

ふだんの皮膚

ふだんの皮膚のバリアレンガ(角層の細胞)のすき間をしっくい(脂質)が埋め、表面を皮脂の膜がおおっている。皮脂の膜

レンガ(角層の細胞)のすき間をしっくい(脂質)が埋め、表面を皮脂の膜がおおう。

高齢者の皮膚

高齢者の皮膚のバリアレンガの層が薄く、しっくい(脂質)と皮脂の膜が少なめ。皮脂の膜がうすい

皮脂・脂質・水分を抱える成分が少なめで、層も薄い。ふだんは保たれていても余裕が少ない。

洗いすぎ・ふやけた皮膚

洗いすぎ・ふやけた皮膚のバリア皮脂の膜がなく、レンガがふやけて並びが乱れ、すき間から尿・便の刺激がしみこむ。尿・便の刺激がしみこむ

皮脂としっくいが洗い流され、ふやけたレンガのすき間から尿・便の刺激がしみこむ。

わかりやすくするための模式図です。

年齢とともに起こる、5つの変化

  1. 1皮脂が減る表面をおおう「油の膜」が薄くなります[5]
  2. 2水分を抱える力が落ちる角層の中で水分を抱える成分(天然保湿因子)や、しっくい役の脂質(セラミドなど)が減り、乾燥しやすくなります。高齢者の皮膚の乾燥(老人性乾皮症)は、こうした変化で起こると考えられています[6]。角層の脂質の総量が若い人より3割以上少ないという報告もあります[5]
  3. 3表皮が薄くなる皮膚そのものが薄く、こすれに弱くなります[5]
  4. 4皮膚の表面が弱酸性から中性寄りに傾く55歳ごろから上がりはじめ、70歳を過ぎるとはっきりします。弱酸性でなくなると、バリアの修復が遅れ、菌も増えやすい方向に傾きます[5]
  5. 5一度こわれると、直るのに時間がかかる次の図3の研究が示すとおりです[1]
正確に言うと:「いつもボロボロ」ではありません

ふだんの状態で皮膚から逃げていく水分の量は、若い人と大きく変わらない(むしろ少ない)という報告も多くあります[5,6]。高齢者の皮膚の弱点は、「こわれやすく、こわれたあと戻りにくい」ことです。だからこそ、スキンケアの中心は「こわさないこと」になります。

図3 高齢者の皮膚は「こわれやすく、戻りにくい」

バリアがこわれるまでの、テープはがしの回数(少ないほどこわれやすい)

若い人(20〜30歳)31回
高齢者(80歳以上)18回

こわれてから24時間後に、回復したバリアの割合

若い人(20〜30歳)50%
高齢者(80歳以上)15%

出典:Ghadially R, et al. J Clin Invest 1995[1]。粘着テープを貼ってはがし、角層を少しずつ取り除く実験です。若い人は72時間で80%まで戻った一方、高齢者はその後も回復が遅れました。少人数の研究なので、数字そのものより「傾き」を読み取ってください。

SECTION 03 「洗いすぎ」が赤みを長引かせる5つの理由

洗浄は、尿や便を皮膚から取り除くために欠かせません。一方で、洗浄そのものも皮膚にとっては小さな負担です。国際的な推奨も、「刺激物を取り除くこと」と「洗浄による刺激を最小にすること」のバランスを取るよう求めています[2]

  1. 1石けん・洗浄剤の「脱脂」洗浄剤は、油汚れを浮かせて落とす成分(界面活性剤)でできています。汚れと一緒に、皮膚を守る皮脂や角層の脂質まで持ち去ります。一般的な石けんはアルカリ性で、弱酸性の皮膚表面のバランスを崩します[2]
  2. 2回数水だけでも、くり返し濡らすとバリアは弱ることが報告されています[2]。1回ずつは小さな負担でも、1日に何度も重なると、高齢者の皮膚は回復が追いつきません(図3)。
  3. 3こする摩擦ナイロンタオルや硬い布でのゴシゴシは、角層を物理的にはがします。濡れてふやけた皮膚は、乾いた皮膚より摩擦に弱くなります[2,6]
  4. 4熱いお湯熱いお湯は皮脂を溶かし出しやすく、かゆみも起こしやすくなります。皮膚科のガイドラインも「かゆみを生じるほどの高い温度の湯は避ける」としています[6]
  5. 5濡れたままにする洗ったあとに水分が残ると、角層がふやけた状態(浸軟:しんなん)が続きます。ふやけた皮膚は刺激を通しやすく、こすれに弱く、菌も増えやすくなります[2]

図4 「洗う回数が多いほど、皮膚に良い」わけではない

洗い不足

尿・便が皮膚に残り、ふやけ・アルカリ化・便の酵素で皮膚炎や感染が起こりやすい。

ちょうどいい

汚れはすぐ・やさしく落とし、洗浄剤は必要な場面にしぼる。乾かして、守る。

洗いすぎ

皮脂と脂質がはがれ、乾燥・ひりひり・赤みが続く。刺激がしみこみやすい。

考え方を示す模式図です。「ちょうどいい」は、失禁の量や便の状態、汗、皮膚の状態によって、人ごと・日ごとに変わります。看護師と一緒に決めていきましょう。

研究ではどこまでわかっている?

失禁のある成人を対象にした研究をまとめたコクラン・レビュー(2025年改訂、15試験・1,020人)では、専用の洗浄剤が石けんと水より皮膚炎を減らした試験(新たな皮膚炎15% 対 44%)や、洗浄のあとに亜鉛華の保護剤を薄く塗る手順が、決まった手順のない通常ケアより皮膚炎とかゆみを減らした試験(皮膚炎0% 対 17%)がありました[7]

ただし、どれも小規模で、確実性は「非常に低い」と評価されています。「どの製品がいちばん良いか」はまだ決着しておらず、確かに言えるのは「刺激を減らす洗い方と、皮膚を守るひと手間を組み合わせる」という考え方までです[7]。高齢者全体でも、低刺激の洗浄剤と保湿剤を組み合わせる基本のスキンケアが、乾燥の改善とバリアの改善に役立つとまとめられています[8]

SECTION 04 おむつの中で起きていること:失禁関連皮膚炎(IAD)

IAD(Incontinence-Associated Dermatitis:失禁関連皮膚炎)は、尿や便(あるいはその両方)が皮膚に触れることで起きる皮膚炎です[9]。刺激による皮膚炎(刺激性接触皮膚炎)の一つに位置づけられています[7]。赤み、ふやけ、浅いただれ(びらん)が出て、ひりひり・焼けるような痛み・かゆみを伴います。皮膚がむけていなくても痛むことがあります[2]

できる場所は、尿や便が触れる範囲です。尿では陰部のひだ・陰のう・足の付け根・下腹部・内もも、便では肛門のまわり・おしりの割れ目・おしり・仙骨部(背中の下の中央)・太ももの裏に出やすく、パッドがぬれて広い範囲に触れると、赤みも広がります[2]

日本の学会は、60歳以上の尿失禁は5割以上、65歳以上の便失禁は男性8.7%・女性6.6%という報告を紹介し、ある施設の調査ではIADの有病率が17.01%だったとしています[9]。海外の調査では、対象や調べ方の違いで、便失禁のある高齢者の有病率が約1%から65%まで大きくばらつきます[2]。数字の幅は大きくても、「失禁のある方にはよく起こる皮膚トラブル」という点は共通しています。

図5 おむつの中で皮膚を傷める「4つの攻撃」と、その先に起こること

1ふやける尿や便の水分で角層が水を吸ってふくらみ、レンガの壁がゆるみます[2]
2アルカリ性に傾く尿の成分(尿素)が皮膚の菌によってアンモニアに変わり、弱酸性の皮膚表面がアルカリ側に傾きます[2]
3便の消化酵素便には脂肪やたんぱく質を分解する酵素が含まれ、角層を直接傷つけます。アルカリ側に傾くと、酵素はさらに働きやすくなります[2]
4摩擦ふやけた皮膚は、おむつ・シーツ・拭き取りのこすれで、簡単にはがれます[2]
5こわれたところに菌が入りこむバリアが崩れた皮膚では、カンジダ(カビの一種)や細菌が増えやすくなります[2]

便がゆるいとき・下痢のときは、とくに要注意

水のような便・ゆるい便は、形のある便よりも働きの強い消化酵素を多く含み、皮膚への刺激が強くなります。海外の観察研究では、ゆるい便があるとIADが起こる可能性が約2.5〜5倍高いと報告されています[2]。尿と便が混ざると、尿のアンモニアでアルカリ性に傾き、そこで便の酵素がさらに働く、という形で刺激が重なります[2]

ほかにも、抗菌薬・下剤・経管栄養で便がゆるくなっているとき、発熱や汗が多いとき、栄養状態が悪いとき、自分で動けない・拭けないとき、パッドを重ねて使って蒸れているときに起こりやすくなります[2]

SECTION 05 IADと褥瘡(床ずれ)は、傷み方が違う

介護の現場では、おしりの赤み=「床ずれ(褥瘡:じょくそう)の始まり」と考えられがちです。しかしIADと褥瘡は、傷のでき方がまったく違います。IADは皮膚の表面から傷む「上からの傷」、褥瘡は骨と寝具のあいだで組織が押しつぶされ、血流が途絶えて奥から傷む「下からの傷」です[2,10,11]

図6 IADは「上から」、褥瘡は「下(奥)から」

IAD(失禁関連皮膚炎)

失禁関連皮膚炎(IAD)は上から傷む尿・便・摩擦が皮膚の表面から浅い層を傷つける模式図。表皮真皮皮下脂肪尿・便・摩擦

尿・便・摩擦が、皮膚の浅い層(表皮〜真皮)を表面から傷つける。

褥瘡(床ずれ)

褥瘡は下(奥)から傷む体重で骨と寝具のあいだの組織が押しつぶされ、骨に近い奥から傷みが広がる模式図。表皮真皮皮下脂肪体重(圧迫とずれ)

体重で骨と寝具のあいだの組織が押され、骨に近い奥から傷みが広がる。表面は赤いだけでも、奥が傷んでいることがある。

わかりやすくするための模式図です[2,11]

表1 IADと褥瘡の違い

比較する点IAD(失禁関連皮膚炎)褥瘡(床ずれ)
主な原因尿・便が皮膚に触れ続けること。ふやけと摩擦が重なる圧迫とずれ。骨と寝具のあいだで組織が押しつぶされ、血流が途絶える
できやすい場所尿・便が触れる範囲:陰部、足の付け根、おしりの割れ目、おしり、内もも、下腹部。骨の出っ張りに広がることもある骨の出っ張り:仙骨部(おしりの上の中央)、尾骨、かかと、腰の横など。医療機器が当たる場所
皮膚の形広がった赤み、まだら状。浅いただれが散らばることも骨の出っ張りを中心にした、まとまった形(丸・楕円)
境界ぼんやりして、はっきりしない比較的はっきりしている
深さ浅い(表皮〜真皮)。えぐれた深い穴や、黒い・黄色い壊死はふつう見られない赤いだけの段階から、皮下・筋肉・骨まで深くなることがある。壊死組織を伴うことも
圧迫との関係圧迫がなくても起こる圧迫・ずれがあることが前提
尿・便との関係尿・便への接触が前提失禁がなくても起こる。ただし湿った皮膚は褥瘡のリスクを高める
主な症状ひりひり、焼けるような痛み、かゆみ痛み
重なりやすい感染表面のカンジダ感染皮下の細菌感染

Wounds International(2015年の国際専門家パネル)の鑑別表[10]、2026年の更新版[2]、日本褥瘡学会の一般向け解説[11]をもとに作成。

ただし、見た目だけでは区別しきれないことがあります
  • IADと褥瘡は、同じ場所に同時に起こることがあります。IADで弱った皮膚は褥瘡にもなりやすく、IADが重いほど褥瘡が起こりやすい関係も報告されています[2]
  • 専門職でも迷う区別です。刺激を減らすケアを3〜5日続け、皮膚の反応を見て初めて区別がつくこともあります[2]。迷うときは、IADの予防(汚れ・湿り気・摩擦を減らす)と褥瘡の予防(体の向きを変える・圧を分散する)を同時に行うことが勧められています[2]
  • 日本褥瘡学会は、赤みを指で3秒ほど押して白っぽくなるかを見る「指押し法」を紹介しています(押しても赤みが消えなければ初期の褥瘡を考える)[11]。ただしIADの赤みも押して消えないことがあるため、指押し法だけでIADと褥瘡は区別できません[10]

SECTION 06 「赤いから水虫」とは限らない

足の付け根やおしりの赤みを見て、「水虫(白癬:はくせん)かも」「カンジダかも」と、カビ(真菌)の塗り薬を始めることがあります。カビの感染は実際によくある原因で、見逃してはいけません。一方で、カビではない赤みにカビの薬を塗り続けても良くならず、かえって薬による“かぶれ”を起こすことがあります[12]

表2 足の付け根(鼠径部)やおしりが赤いときに考える、主な原因

原因見た目の特徴できやすい場所・きっかけ見分ける手がかり・確かめ方
カビ
股部白癬(いんきんたむし)
輪の形に広がる赤み。輪のふちの内側に細かい皮むけ(鱗屑:りんせつ)。中心は治りかけのように見えることがある内もも・足の付け根。足や爪の水虫から広がることもかゆみが強い。ステロイドを塗ると悪化することがある。皮膚を少しこすり取り、顕微鏡でカビを確かめる(KOH直接鏡検)[4,12]
カビ
皮膚カンジダ症
境界のはっきりした赤みとただれ。薄い膜のような皮むけ。まわりに小さな赤いぶつぶつや膿をもったぶつぶつ(衛星病巣)が散らばる。中心が治る傾向はふつう見られないおむつの中、しわの奥など蒸れる場所。長期のおむつ、抗菌薬、糖尿病、ステロイドの使用など衛星病巣が大きな手がかり。KOH直接鏡検で確かめる。適切な抗真菌薬で、多くは2週間ほどで治る[4,13,14]
尿・便
IAD(失禁関連皮膚炎)
境界がぼんやりした、まだらで広い赤み。ふやけ、浅いただれ尿・便が触れる範囲全体。失禁や下痢と一緒に悪くなる刺激を減らして守るケアに変えると、1〜2日で改善の兆しが出ることが多い。出なければ別の原因を考える[2]
汗・摩擦
間擦疹(かんさつしん)
しわの奥に沿った赤み。向かい合う皮膚に鏡に映したように出る。深いしわでは線状のひび割れ足の付け根、おしりの割れ目、下腹部や乳房の下のしわ。汗・蒸れ・こすれ。体格の大きい方、暑い時期しわを開いて乾かすと軽くなる。カンジダや細菌が重なりやすい[10,14]
かぶれ
接触皮膚炎
塗ったもの・触れたものの範囲に一致した赤み、ぶつぶつ、小さな水ぶくれ、かゆみ。刺激によるものは、塗ってすぐひりひりする塗り薬(抗真菌薬・抗菌薬など)、洗浄剤、拭き取りシート、パッドの素材薬を塗っているのに悪化する、最初は良かったのに途中から急に悪化する。原因はパッチテストで調べる[12,15]

実際には、いくつかの原因が同時に重なることがあります。表は見分けの手がかりで、診断は医師が行います。

カビかどうかは「KOH直接鏡検」で確かめられます

赤みの表面の皮むけを少しこすり取り、薬液(水酸化カリウム)で溶かして、顕微鏡でカビの形を探す検査です。痛みはほとんどなく、短時間で結果がわかります。日本皮膚科学会のガイドラインは、皮膚真菌症の診断にこの直接鏡検を重視し、怠ったために誤診している例も少なくないと注意しています[4,13]。国際的な推奨も、検体はできるだけ抗真菌薬を始める前に採るよう勧めています[2]

自己判断で塗り続けないでください
  • 市販の水虫薬を塗り続けない:白癬ではないものにカビの薬を使うと、効かないばかりか、かぶれを起こしやすいことが、厚生労働省の副作用対応マニュアルでも注意されています。とくに足の付け根のような蒸れる部位で起こりやすく、ただれを伴う強い症状になることがあります[12]
  • 自己判断でステロイドの塗り薬を使わない:白癬やカンジダは、ステロイドで悪化することがあります[12]
  • それでも「カビではない」と決めつけない:IADのある方の約15〜32%に、カビ(カンジダなど)を疑う発疹が重なっていたという海外の報告があります[2]。どちらかに決めつけず、確かめることが大切です。

SECTION 07 実際にはどう洗う?おむつ交換時の皮膚ケア

ここからが、今日から変えられる部分です。大切なのは、次のひと言に尽きます。

汚れは落とす。でも、皮膚のバリアまで落とさない。この記事でいちばん覚えてほしい言葉

用意するもの

  • 使い捨て手袋・エプロン(排泄物は感染源になりうるものとして扱います)[16]
  • ぬるめのお湯
  • 低刺激で弱酸性の洗浄剤(泡で出るタイプや、すすぎのいらないタイプは摩擦が少なく便利です)[2]
  • やわらかい使い捨ての布(不織布ガーゼなど)と、乾いたやわらかいタオル
  • 保湿剤・皮膚保護剤(処方薬があれば、その指示どおりに)

おむつ交換時の皮膚ケア 8つの手順

  1. 1手を洗い、手袋とエプロンをつける便を扱った手袋のまま、次の作業や別の方のケアに移らないようにします(1ケアごとに手指衛生)[16]
  2. 2まず、見るおむつを開けたら、便の様子(形があるか、ゆるいか)、赤みの場所と広がり、ただれやぶつぶつ、痛がる様子を確認します。
  3. 3便は「浮かせて、押さえて」取る大きな便は、おむつや柔らかい紙で包むように取り除きます。陰部から肛門の方向へ動かし、便を尿の出口に近づけないようにします。こびりついた便は、洗浄剤やぬるま湯をなじませて浮かせてから、押さえるように取ります。こすり取りません[2]
  4. 4洗浄剤は「泡で包む」よく泡立てた泡(または泡タイプの洗浄剤)で、手のひらややわらかい布で、なでるように。しわは指でそっと伸ばして奥まで。ナイロンタオルや硬いタオルは使いません[3,6]
  5. 5ぬるめのお湯で、残さず流す洗浄剤が残らないように十分にすすぎます。すすぎのいらないタイプは、製品の説明に従います。熱いお湯は避けます[3,6]
  6. 6こすらず、押さえて乾かすやわらかいタオルで押さえるように水分を取ります。しわの間も忘れずに。保護剤は、乾いてから塗ります[2,10]
  7. 7皮膚を守る尿・便が触れる範囲に、保湿剤や皮膚保護剤を薄く均一に塗ります(SECTION 08)。日本褥瘡学会も、洗浄後に肛門・外陰部から周りの皮膚へ保護のためのクリームなどを塗ることを勧めています[3]
  8. 8おむつを整えるサイズと当て方を確認します。パッドの重ね使いは、蒸れやこすれを増やして逆効果になりやすい使い方です。ぬれたら、とくに便が出たら、できるだけ早く交換します[2]
洗浄剤を使う回数は、どう決める?
  • 便で汚れたとき:その都度、できるだけ早く、やさしく落とします。国際的な推奨では、便失禁のあとは理想的には10〜15分以内の洗浄を勧めています[2]
  • 尿だけのとき:交換のたびに汚れは取り除きますが、毎回石けんでしっかり洗う必要があるとは限りません。すすぎのいらない洗浄剤や、ぬるま湯でのやさしい洗い流しで、刺激を減らしながら汚れを落とす方法があります[2]
  • 少なくとも1日1回は:皮膚をきれいにして、状態を確かめます[2]
  • 最終的には、その方に合わせて:失禁の量、便の状態、汗、皮膚の状態によって「ちょうどいい回数」は変わります。看護師と一緒に決め、赤みの変化を見ながら見直しましょう。

表3 今日から変えたいこと

場面これまでのやり方これからのやり方理由
洗う道具ナイロンタオル・硬いタオルでゴシゴシ泡とやわらかい布で、なでる・押さえる摩擦で角層がはがれる[6]
お湯熱めのお湯で念入りにぬるめのお湯で、手早く熱いお湯は皮脂を奪い、かゆみを招く[6]
洗浄剤おむつ交換のたびに石けん洗浄便のとき・決めたときに。尿だけなら、すすぎ不要タイプやぬるま湯も洗浄剤の使いすぎはバリアを落とす[2]
洗ったあと濡れたまま、すぐおむつ押さえ拭きで乾かし、保護剤を塗ってからおむつ濡れたままは、ふやけの原因[2]
保護剤赤くなってから塗る失禁があれば、赤くなる前から予防として予防の段階から守ることが勧められている[2,3]
パッド尿とりパッドを何枚も重ねるサイズの合ったものを1枚、こまめに交換重ねると蒸れ・こすれが増える[2]
赤みを見つけたら市販の水虫薬を塗ってみるまず看護師・医師に相談し、原因を確かめるカビでなければ効かず、かぶれの原因にも[12]

SECTION 08 保湿剤と皮膚保護剤:「整える」と「守る」は役割が違う

塗るものには、大きく分けて二つの役割があります。どちらも大切ですが、同じではありません。

図7 保湿剤は「整える」、皮膚保護剤は「守る」

保湿剤:バリアを整える

乾燥した皮膚に水分や油分を補い、レンガとしっくいの壁を整えます。ヘパリン類似物質、尿素、ワセリンなど。皮膚がむけていないところに使うのが基本です[2,6]

皮膚保護剤:尿・便から守る

皮膚と尿・便のあいだに膜(盾)をつくり、刺激が直接触れないようにします。ワセリン、亜鉛華を含む軟膏、シリコーン系の撥水クリーム、皮膜剤など[2,10]

白色ワセリンは、油の膜で水分を逃がさない「整える」働きと、刺激から「守る」働きの両方をもっています。

表4 主な保湿剤・皮膚保護剤と、使うときのポイント

種類主なはたらき使うときのポイント
白色ワセリン油の膜で水分を閉じこめ、尿・便からも守る薄くのばす。厚く塗りすぎると、おむつやパッドの吸水を妨げることがある[2]
亜鉛華(酸化亜鉛)を含む軟膏・クリーム白い膜でおおって守る。ただれた皮膚に処方されることも膜が厚く、便と混ざりやすい。落とすときにこすると逆効果なので、落とし方を看護師と確認する[2]
シリコーン(ジメチコン)系の撥水クリーム水をはじく膜をつくる。べたつきが少ない製品ごとに塗る回数が違う。説明書どおりに[2]
皮膜剤(スプレー・拭き取りタイプ)透明な薄い膜をつくる。皮膚の様子が見やすい製品によって、傷のある皮膚に使えるものと使えないものがある。ただれがあるときは医療者に相談[2]
保湿剤(ヘパリン類似物質・尿素など)乾燥した皮膚にうるおいを与え、バリアを整える乾燥・かさつきに。ふやけている部分には向かないことがある(水分を引き寄せる成分が多いものは、ふやけを強めることがある)[2,6]

一般名で記載しています。特定の商品を勧めるものではありません。

製品選びより大切なこと
  • 「どれが一番か」は、研究ではまだ決着していません:大切なのは、合ったものを、適切な量で、毎回続けることです。国際的な推奨も、製品の種類より塗り方が続いていることのほうが大切な場合が多いとしています[2,7]
  • 塗れば塗るほど良い、わけではありません:厚塗りは蒸れやすく、おむつの吸水を妨げることもあります[2]
  • 処方された塗り薬があるとき:抗真菌薬やステロイドなどが処方されている場合は、保護剤との塗る順番・範囲を医師・看護師に確認しましょう。

SECTION 09 おむつを開けたら皮膚が赤かった。どうする?

SECTION 07・08の内容を、その場で迷わないための流れにまとめました。

図8 おむつを開けたら皮膚が赤かったときの流れ

おむつを開けたら、皮膚が赤かった
1汚れを確かめる便?尿? 便はゆるい?(ゆるい便・下痢はとくに注意)
2やさしく汚れを落とす押さえて取る・泡で包む・ぬるめのお湯・こすらない
3こすらず乾かす押さえ拭きで、しわの間まで
4皮膚を守る保湿剤・皮膚保護剤を薄く(処方薬は指示どおりに)
5皮膚の様子を見て、記録する場所・広さ(手のひら何枚分か)・境界・ただれ・ぶつぶつ・痛み
1〜2日で良くなる兆しがあり、感染を疑うサインもない?
はい同じケアを続ける毎回観察して記録。1〜2週間で治まるのが目安です[2]
いいえ・サインあり医師・看護師に相談改善しない、周りに赤いぶつぶつが散る、膿、広がる、強い痛みなど(SECTION 10)。

発熱・急な広がり・強い痛み・膿などがあれば、手順の途中でも、すぐに連絡してください。

SECTION 10 医師・看護師に相談すべきサイン

見逃したくないのは、カビ(真菌)の感染、細菌の感染、そして褥瘡です。「洗いすぎのせいだろう」と決めつけず、次のようなときは相談してください。

図9 相談の目安

当日中に、すぐ連絡

  • 発熱がある、ぐったりしている
  • 赤みが急に(数時間〜1日で)広がる
  • 強い痛み、腫れ、熱をもっている
  • 膿が出る、いやなにおいがする
  • 水ぶくれやただれが広がる、皮膚がえぐれている

数日のうちに相談

  • 正しいケアに変えて1〜2日たっても、良くなる気配がない[2]
  • 赤みのまわりに、小さな赤いぶつぶつや膿をもったぶつぶつが多数(カンジダの可能性)[2,13]
  • 輪の形の赤みで、ふちに皮むけがある(白癬の可能性)[12]
  • 塗り薬を始めてから、かえって悪くなった(かぶれの可能性)[12]
  • 骨の出っ張りの赤みが、押しても白くならない・紫や黒っぽい(褥瘡の可能性)[11]
  • ゆるい便・下痢が続いている(原因の治療が必要)[2]

いずれも目安です。いつもと様子が違う、判断に迷うというときも、遠慮なく相談してください。

SECTION 11 制度メモ:介護職の方・ご家族へ

  1. 1介護職が処方の塗り薬を塗ること医師が処方した軟膏を皮膚に塗る介助(褥瘡の処置を除く)は、患者の状態が安定しているなどの条件を医師や看護職員が確認し、本人・家族の依頼があり、看護職員の指導・助言に従って行う場合、原則として医行為に当たらないと厚生労働省が示しています(平成17年通知)。同省はその後も令和4年12月・令和7年12月に、介護現場で判断に迷う行為を整理し、介護職員向けのガイドラインも公表しています[17]。塗る範囲・量・回数と、中止や報告の目安を、看護師からあらかじめ聞いておきましょう。赤みの悪化やただれを見つけたときは、塗る前に報告を。
  2. 2訪問看護で皮膚をみてもらうには訪問看護は、主治医が出す「訪問看護指示書」にもとづいて行います。皮膚の観察やスキンケアの相談も、訪問看護で対応できる内容です。気になる赤みがあれば、主治医やケアマネジャー、訪問看護ステーションに相談してください。
  3. 3おむつ交換は感染対策の場面でもある排泄物は感染源になりうるものとして扱い、使い捨ての手袋・エプロンを使い、ケアのたびに手指衛生を行うこと(1ケア1手洗い)が、厚生労働省の手引きでも基本とされています[16]
  4. 4記録は「病名」より「見たまま」を「褥瘡」「IAD」と決めつけずに、場所・広さ・形・境界・ただれの有無・痛みを、毎回同じ言葉で書き残すと、医師・看護師が原因を見分ける助けになります。

SECTION 12 当ステーションの視点

当ステーションの視点

「何回洗ったか」より、「洗ったあとの皮膚がどうなっているか」

赤みに出会ったとき、私たちが大事だと考えている4つの視点です。

  1. 1赤みを見たら、まず「ケアの中身」を聞く何で・何回・どのくらいの力で洗っているか、何を塗っているか。責めるためではなく、原因を一緒に探すための質問です。
  2. 2「落とす」と「守る」は、いつもセット汚れを落としたら、乾かして、守るところまでが1回のケアです。
  3. 3薬を足す前に、刺激を引く。でも感染は見逃さない刺激を減らすだけで落ち着く赤みがある一方、カビや細菌の感染は確かめて治療する必要があります。どちらかに決めつけないことが大切です。
  4. 4「一生懸命」を否定しない。やり方を一緒に変える丁寧に洗ってきた時間は、毎日皮膚を見てきた時間でもあります。その目を、皮膚の小さな変化に気づく力に変えていきたいと考えています。

SECTION 13 今日から変えるチェックリスト

  • 石けん(洗浄剤)を使う場面を、便のときや決めたタイミングにしぼった
  • ナイロンタオルや硬いタオルをやめ、泡とやわらかい布にした
  • お湯はぬるめにしている
  • 洗ったあとは押さえ拭きで、しわの間まで乾かしている
  • 保湿剤・保護剤を、尿・便が触れる範囲に薄く塗っている
  • 尿とりパッドを重ねて使っていない
  • 便が出たら、できるだけ早く交換している
  • 赤みの場所・広さ・形を、毎回同じ言葉で記録している
  • 市販の水虫薬やステロイドを、自己判断で塗っていない
  • 「すぐ連絡」のサインを、家族・介護職のあいだで共有している

SECTION 14 よくある質問

Q石けんを使わない日があると、不潔になりませんか?

A尿・便の汚れを取り除くことは毎回必要です。ただ、それは「毎回石けんで洗う」ことと同じではありません。ぬるま湯でのやさしい洗い流しや、すすぎのいらない洗浄剤で汚れを落とし、そのあと皮膚を守るほうが、皮膚が落ち着くことがあります。便のときや、1日の中で決めたタイミングには洗浄剤を使います。回数は、皮膚の状態を見ながら看護師と決めてください[2]

Qおしりふき(ウェットシート)は使ってもいいですか?

A使えます。アルコールや香料の入っていないものを選び、こすらず押さえるように使いましょう[2]。使いはじめてから赤みやひりひりが増えた場合は、シートの成分によるかぶれの可能性もあるので、中止して相談してください[12]

Q赤いところに、家にある水虫の薬を塗ってもいいですか?

A自己判断では塗らないでください。カビが原因でなければ効かないうえ、かぶれの原因になることがあります[12]。カビかどうかは、皮膚を少しこすり取って顕微鏡で確かめる検査でわかります[4]

Qワセリンは厚く塗るほど効きますか?

A厚く塗る必要はありません。薄く均一にのばせば、膜の役割を果たします。厚塗りは蒸れやすく、おむつの吸水を妨げることもあります[2]

Qどのくらいで良くなりますか?

A尿・便による皮膚炎(IAD)であれば、刺激を減らして守るケアに変えると、1〜2日で改善の兆しが出て、1〜2週間で治まるのが一つの目安とされています[2]。その目安どおりに進まないときは、カビ、かぶれ、褥瘡など、別の原因を考えるタイミングです。

Q下痢が続いています。皮膚のケアだけでいいですか?

Aゆるい便は、皮膚にとって最も強い刺激の一つです[2]。皮膚のケアと同時に、下痢の原因(薬の影響、感染、便秘による便もれなど)を医師に相談してください。原因が改善することが、いちばんの皮膚の予防になります[2]

SECTION 15 まとめ:清潔にすることと、洗いすぎないこと

高齢者のスキンケアでは、“清潔にすること”と“洗いすぎないこと”の両立が大切です。汚れをそのままにすれば皮膚炎や感染の原因になり、洗いすぎれば皮膚のバリアがはがれて赤みが長引きます。そのあいだの「ちょうどいい」は、人によって、日によって変わります。

赤みを見つけたら、洗う回数を増やす前に、洗い方を見直し、乾かして守る。それでも良くならなければ、原因を確かめる。この順番を覚えておいてください。

汚れは落とす。でも、皮膚のバリアまで落とさない。この記事でいちばん覚えてほしい言葉

ふくろう訪問看護リハビリステーションでは、皮膚トラブルについても日常的な観察やケアを行い、必要に応じて主治医と連携しています。「この赤みは洗い方のせい?それとも別の原因?」と迷ったときは、どうぞ気軽にご相談ください。

SECTION 16 ご利用・採用のご案内

ふくろう訪問看護リハビリステーション

訪問看護・訪問リハビリ

  • 医療保険・介護保険での訪問看護(ご自宅での健康状態の観察と療養上のケア)
  • 皮膚トラブルの観察とスキンケアの相談、必要に応じた主治医との連携
  • 理学療法士・作業療法士による訪問リハビリ

ご利用には主治医の訪問看護指示書が必要です。まずはお電話でご相談ください。

電話:092-834-8581
https://nurse-fukurou.jp/

ふくろう訪問クリニック

訪問診療(福岡市早良区)

  • 通院が難しい方への訪問診療
  • 緩和ケア・難病・精神科・認知症の診療
  • 同じ法人の訪問看護ステーションと連携

訪問診療の開始やご相談は、お電話でお気軽にどうぞ。

電話:092-407-7337
https://fukurou.fukuoka.jp/

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メール:clinic@fukurou.fukuoka.jp

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SECTION 17 参考文献

  1. 1.Ghadially R, Brown BE, Sequeira-Martin SM, Feingold KR, Elias PM. The aged epidermal permeability barrier: structural, functional, and lipid biochemical abnormalities in humans and a senescent murine model. J Clin Invest. 1995;95(5):2281-2290. doi:10.1172/JCI117919. PMID: 7738193. https://www.jci.org/articles/view/117919
  2. 2.Beeckman D, Barakat-Johnson M, Ahtiala M, Bernaerts K, Conway B, Dunk AM, Gannon R, Idensohn P, Santos V, Stenius M, Torra-Bou JE, Woodward S, Zobel K. Incontinence-associated dermatitis: moving prevention forward. Best Practice Update 2026. London: Wounds International; 2026(国際IAD専門家パネル2026年版。Solventum社の支援を受けて作成). https://woundsinternational.com/wp-content/uploads/2026/04/SOL26_BPS_IAD_WINT_WEB-v2.pdf
  3. 3.日本褥瘡学会. 一般・福祉関係の皆様へ「褥瘡の予防について」(スキンケアの項は褥瘡予防・管理ガイドライン第3版 CQ8.1 に基づく記載). https://www.jspu.org/general/prevention/
  4. 4.日本皮膚科学会・日本医真菌学会合同皮膚真菌症診療ガイドライン策定委員会(福田知雄, 原田和俊, 五十棲健, ほか). 皮膚真菌症診療ガイドライン2025. 日本皮膚科学会雑誌. 2025;135(13):2511-2566. https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/2013/08/19e2ae577a696f81acf51fdcc0173e2c.pdf
  5. 5.Wang Z, Man MQ, Li T, Elias PM, Mauro TM. Aging-associated alterations in epidermal function and their clinical significance. Aging (Albany NY). 2020;12(6):5551-5565. doi:10.18632/aging.102946. https://www.aging-us.com/article/102946/text
  6. 6.佐藤貴浩, 横関博雄, 室田浩之, 戸倉新樹, 椛島健治, 高森建二, ほか. 皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020. 日本皮膚科学会雑誌. 2020;130(7):1589-1606. https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/souyouGL2020.pdf
  7. 7.Graham T, Beeckman D, Kottner J, Fader M, Fiorentino F, Fitzpatrick JM, Gray M, Harris RG, Sooriah S, Wallace SA, Worsley PR, Woodward S. Skin cleansers and leave-on product interventions for preventing incontinence-associated dermatitis in adults. Cochrane Database Syst Rev. 2025;7(7):CD011627. doi:10.1002/14651858.CD011627.pub3. PMID: 40643063(2016年版 CD011627.pub2 の改訂). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12247456/
  8. 8.Lichterfeld-Kottner A, El Genedy M, Lahmann N, Blume-Peytavi U, Büscher A, Kottner J. Maintaining skin integrity in the aged: a systematic review. Int J Nurs Stud. 2020;103:103509. doi:10.1016/j.ijnurstu.2019.103509. PMID: 31945604. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31945604/
  9. 9.日本創傷・オストミー・失禁管理学会. IAD(失禁関連皮膚炎)の予防と管理(2019年2月1日掲載);同学会編『IAD-setに基づくIADの予防と管理 IADベストプラクティス』照林社, 2019. https://jwocm.org/topics/incontinence-care/c-001/
  10. 10.Ousey K, O’Connor L, Doughty D, Hill R, Woo K. Incontinence-associated dermatitis Made Easy. Wounds International. 2017;8(2)(IADと褥瘡の鑑別表は Beeckman D, et al. Proceedings of the Global IAD Expert Panel. Wounds International 2015 から引用。Medline社の支援を受けて作成). https://woundsinternational.com/wp-content/uploads/2023/02/a83af36c7505b2eede34a0a59ee118cb.pdf
  11. 11.日本褥瘡学会. 一般・福祉関係の皆様へ「褥瘡について」. https://www.jspu.org/general/about/
  12. 12.厚生労働省. 重篤副作用疾患別対応マニュアル「薬剤による接触皮膚炎」. 平成22年3月(令和5年4月改定). https://www.pmda.go.jp/files/000252184.pdf
  13. 13.日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン改訂委員会(望月隆, 坪井良治, 五十棲健, 石崎純子, ほか). 日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン2019. 日本皮膚科学会雑誌. 2019(臨床像と直接鏡検の記載を参照). https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/shinkin_GL2019.pdf
  14. 14.Kalra MG, Higgins KE, Kinney BS. Intertrigo and secondary skin infections. Am Fam Physician. 2014;89(7):569-573. PMID: 24695603. https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2014/0401/p569.html
  15. 15.高山かおる, 横関博雄, 松永佳世子, 片山一朗, 相場節也, 池澤善郎, ほか. 接触皮膚炎診療ガイドライン2020. 日本皮膚科学会雑誌. 2020;130(4):523-567. https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/130_523contact_dermatitis2020.pdf
  16. 16.厚生労働省老健局. 介護現場における感染対策の手引き 第3版. 令和5年9月. https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001149870.pdf
  17. 17.厚生労働省医政局長通知「医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(通知)」平成17年7月26日 医政発第0726005号(PDF);同(その2)令和4年12月1日 医政発1201第4号(PDF);同(その3)令和7年12月26日 医政発1226第12号(PDF);厚生労働省「原則として医行為ではない行為について」(介護職員向けガイドラインを掲載) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/gensoku_ikoui.html

本記事は2026年9月時点の情報にもとづく一般的な解説で、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や治療については、主治医・看護師にご相談ください。記事中の症例描写は一般化したもので、特定の方の情報は含みません。

保湿剤・皮膚保護剤は一般名で記載し、特定の商品を勧めるものではありません。本記事の作成にあたり、企業からの資金提供や便宜供与は受けていません。参考文献のうち国際専門家パネルの文書(Wounds International)は企業の支援を受けて作成されたもののため、製品の優劣に関する記載は採用していません。

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この記事を書いた人

福岡生まれ、筑紫丘高校卒業、九州大学医学部卒業後、東北の地域中核病院で初期研修医・救急医として勤務し、その後東京の国立がん研究センター中央病院、東京大学病院に勤務。地元の福岡に帰ってきて2023年1月に:ふくろう訪問クリニック(旧:つくし訪問クリニック早良)を開院。2025年5月に医療法人「ふくろうの樹」設立。2025年11月「ふくろう訪問看護リハビリステーション」を開院。

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