血圧とは:訪問看護師のための「血圧」の見方

数字の正体と、家で「同じ条件」で測るということ
訪問看護師が毎回いちばん最初に手にする数字が、血圧です。ところが「142/88でした」と書いたあと、 その数字が何を意味していて、誰に何を伝えるべきかを言葉にできる人は、意外に多くありません。 この回は、血圧という数字の正体、「高血圧の線」と「下げる目標の線」が別物であること、 そして家で測る血圧を「同じ条件」でそろえる型を扱います。第2回で高い血圧を見たとき、 第3回で低い血圧を見たときの動き方を書きます。その土台になるのがこの回です。
この回の結論
- 血圧は「心臓が押し出す量」と「血管がそれを受け止める硬さ」の掛け算である。高齢者で上の血圧だけが高く、下が低いのは、血管が硬くなった結果であって、測り間違いではない。
- 高血圧と診断する線(診察室140/90、家庭135/85)と、治療で目指す線(130/80、家庭125/75)は別の数字である。診断の線を越えていないから安心、目標に届いていないから危険、のどちらも短絡である。
- 訪問で測る血圧の価値は、1回の数字の正しさではなく「同じ条件で測り続けた平均」にある。時刻、姿勢と安静、腕、カフ、会話の5つをそろえて、2回測って両方書く。これが第2回・第3回のすべての判断の土台になる。
SECTION 01 血圧の数字の正体——心臓が押す力と、血管が受け止める硬さ
血圧は、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す圧力です。その値を決めているのは2つの要素で、 心臓が1分間に押し出す血液の量(心拍出量)と、血管がどれだけ縮んでいて、どれだけ硬いか(血管抵抗)です〔文献3〕。 どちらかが上がれば血圧は上がり、どちらかが下がれば血圧は下がります。 脱水で血液の量が減れば下がり、寒さで血管が縮めば上がり、発熱で血管が開けば下がる。 第2回と第3回で扱う「高い理由」「低い理由」は、すべてこの2つのどちらかに帰着します。
上の血圧(収縮期血圧)は、心臓が縮んで血液を押し出した瞬間に血管にかかる最大の圧力です。 下の血圧(拡張期血圧)は、心臓が広がっている間に血管にかかる圧力で、このとき血液を先へ送っているのは心臓ではなく、 ふくらんでいた大動脈が元に戻る力です〔文献3〕。ここに、在宅で出会う高齢者の血圧の特徴があります。 年齢とともに大動脈が硬くなると、心臓が押し出したときにふくらむ余裕がなくなるので上の血圧は上がり、 戻る力が弱いので下の血圧はむしろ下がります。上だけが高い「収縮期高血圧」です。
ですから「158/62」という数字を見て、下が低いから循環が悪いのではないかと心配する必要はありません。 上と下の差(脈圧)が大きいのは、血管が硬くなった人の血圧の形です。 逆に若い人で下の血圧が90を超えているときは、血管が縮んでいる状態で、別の意味を持ちます。 数字を2つ書くのは、この2つが別のものを見ているからです。
血圧の数字を読むときの順番は、上の血圧、次に平常との差、最後に下の血圧です。 高齢の利用者さんでは下の血圧は動きにくく、意味のある変化はたいてい上の血圧に出ます。 「上が平常より30以上動いたか」を最初に見て、下の血圧は「いつもと同じくらいか」を確かめる程度でかまいません。
SECTION 02 「140/90」と「130/80」は別の数字——診断の線と、目標の線
看護師が最初につまずくのがここです。教科書には「高血圧は140/90以上」と書いてあり、 主治医は「130を切りましょう」と言う。どちらが正しいのか。答えは、どちらも正しく、役割が違う、です。 140/90(家庭血圧では135/85)は「高血圧という病気かどうかを線引きする値」で、 130/80(家庭血圧では125/75)は「治療でそこまで下げると脳卒中や心筋梗塞が減る値」です。
2025年8月に日本高血圧学会が発刊した「高血圧管理・治療ガイドライン2025」は、 診断基準を140/90(家庭135/85)に据え置いたまま、降圧目標を年齢や合併症によらず 「診察室血圧130/80未満、家庭血圧125/75未満」に統一しました〔文献1〕〔文献2〕。 2019年版では75歳以上は140/90未満と別建てでしたから、高齢者の目標が厳しくなった形です。 ただし同じガイドラインは、めまい・ふらつき・立ちくらみ・倦怠感・失神といった症候性低血圧、起立性低血圧、 急性腎障害、高カリウム血症などの有害事象に注意しながら降圧を進める、と明記しています〔文献1〕。 フレイルや要介護の高齢者については別の指針があり、それは第2回で扱います。
図1 診断の線と目標の線は役割が違います。訪問看護師が毎回使うのは3本目の線で、上の2本はその読み方を決める背景です。
| 分類 | 診察室血圧(mmHg) | 家庭血圧(mmHg) |
|---|---|---|
| 正常血圧 | 120未満 かつ 80未満 | 115未満 かつ 75未満 |
| 正常高値血圧 | 120〜129 かつ 80未満 | 115〜124 かつ 75未満 |
| 高値血圧 | 130〜139 かつ/または 80〜89 | 125〜134 かつ/または 75〜84 |
| I度高血圧 | 140〜159 かつ/または 90〜99 | 135〜144 かつ/または 85〜89 |
| II度高血圧 | 160〜179 かつ/または 100〜109 | 145〜159 かつ/または 90〜99 |
| III度高血圧 | 180以上 かつ/または 110以上 | 160以上 かつ/または 100以上 |
| (孤立性)収縮期高血圧 | 140以上 かつ 90未満 | 135以上 かつ 85未満 |
表1 成人の血圧値の分類。日本高血圧学会の一般向け解説冊子(2019年版)に載る分類表〔文献3〕。2025年版でも診断基準は据え置かれています〔文献1〕。家庭血圧は診察室より5低い値で線を引きます。
この表で訪問看護師が覚えておくべきことは2つです。1つは、家庭血圧の線は診察室より5低い、ということ。 家で測る値は診察室より低く出るのが普通なので、家で135/85を超えていれば、診察室の140/90に相当します。 もう1つは、III度高血圧(180/110以上)という段があること。第2回で扱いますが、この段の数字は症状がなくても、 その日のうちに主治医へ伝える対象になります。
SECTION 03 家庭血圧の型と、訪問で「同じ条件」をそろえる5点
日本高血圧学会は、高血圧の判定で診察室血圧より家庭血圧を優先しています。 脳卒中や心筋梗塞を予測する力が、家庭血圧のほうが高いと分かってきたからです〔文献3〕。 その家庭血圧には型があります。朝は起床後1時間以内、排尿を済ませ、朝食と服薬の前に、椅子に座って1〜2分の安静のあと。 夜は就寝前に、同じく1〜2分の安静のあと。原則として2回測ってすべてを記録し、5〜7日の平均で判断する。 血圧計は上腕にカフを巻く型を使い、手首式は値が不正確になりがちなので注意して使う〔文献3〕。 歩いたあとはすぐに測らず、座って1〜2分の安静を保ってから測る、とも書かれています。
ここで正直に認めておくべきことがあります。訪問看護師が測る血圧は、この「朝の型」を再現できません。 訪問は日中で、利用者さんは朝食も薬も済ませ、玄関まで歩いて出てきたばかりです。 だから訪問で測る血圧は、家庭血圧の型そのものではなく「訪問の型」として、別の条件で固定します。 大事なのは家庭血圧の型と同じ条件にすることではなく、毎回の訪問で同じ条件にすることです。 条件がそろっていれば、前回との差が意味を持ちます。条件がばらばらなら、差は測り方の差でしかありません。
図2 訪問で毎回そろえる5点。家庭血圧の型は再現できないので、訪問の型を自分で固定します。
記録には数字だけでなく条件も残します。「136/78(座位・右・話のあと・2回目)」の形です。 条件を書いておくと、次に測った人が同じ条件で測れますし、 「今日は玄関で立ったまま測った」という値を、平常値の計算から外せます。 家に血圧手帳があるなら、朝の値は本人や家族の記録に任せ、訪問の値は自分の記録に残す。 朝の家庭血圧と日中の訪問血圧は、別の物差しとして並べて読みます。
SECTION 04 測り方の落とし穴——左右差、心房細動、はみ出すカフ
落とし穴の一覧は看護師版連載の第4回に表があるので、ここでは血圧に固有の3つだけを掘ります。 1つめは腕の左右差。2つめは心房細動の人の自動血圧計。3つめはカフと腕の不一致です。
左右差——初回に両腕で測る理由
左右の腕で血圧が違うことは珍しくありません。問題はどれだけ違うかです。 28の研究を集めた系統的レビューでは、上の血圧が両腕で15以上違う人は、末梢動脈疾患を持つ確率が2.5倍、 脳血管疾患の既往が1.6倍で、心血管死と総死亡もそれぞれ約1.7倍・1.6倍でした。 10以上の差は、鎖骨下動脈の狭窄と強く結びついていました〔文献4〕。 つまり左右差は「測り方の誤差」ではなく、それ自体が血管の病気の所見です。
だから初回の訪問では両腕で測り、高いほうの腕を「その人の腕」に決めます。 低いほうの腕で測り続けると、その人の血圧を毎回低く見積もることになるからです。 15以上の左右差があれば、主治医に「初回に両腕で測ったところ、右142・左124で18の差があります」と伝えます。 すでに知られていることも多いですが、知られていなければ血管の評価につながる情報です。
心房細動——自動血圧計は苦手だが、使えないわけではない
心房細動の人では脈の間隔も強さもそろわないので、自動血圧計はエラーを出したり、 測るたびに値がばらついたりします。高齢の心房細動患者で自動血圧計と聴診法を比べた系統的レビューでは、 差は5未満で、実務上は使えるとされています〔文献5〕。姿勢を整えて2〜3回測り、平均で記録します。 測れないこと自体も所見なので、「エラー3回、触診で不整・脈拍96」と書きます。 脈の見方は「脈」の3連コラムに書きました。
| 落とし穴 | 値はどう動くか | 訪問での対処 |
|---|---|---|
| 歩いてきた直後・排泄直後 | 上が10〜20高く出る | 座って2分待つ。その2分は観察の時間にする |
| 測定中の会話・尿意・痛み・寒さ | 高く出る | 話さない。トイレを先に済ませる。痛みと室温を記録に添える |
| 厚い袖をまくって締めつける | 高く出る | 薄い袖の上か素肌。カフの下端は肘の2〜3センチ上 |
| 腕が心臓より低い(膝の上・ベッドで垂れる) | 高く出る | クッションで心臓の高さに。臥床なら上体の角度を毎回同じに |
| カフが腕に対して小さい | 高く出る | 太い腕には大きいカフ。家の血圧計のカフの適応腕周を一度確かめる |
| 左右差 | 低い腕で測ると毎回低く見積もる | 初回は両腕。高い腕を固定。15以上の差は主治医へ |
| 心房細動 | エラー、ばらつき | 2〜3回測って平均。脈は触診で。「測れない」も書く |
| 血圧計と同じ腕にパルスオキシメータ | 加圧中は脈波が取れず SpO2 が出ない | 必ず左右別の腕に |
表2 訪問で起こりやすい血圧測定の落とし穴。上から5つは「高く出る」方向で、低く出る落とし穴は左右差くらいです。血圧が高いときは、まず落とし穴を疑う理由がここにあります。
高く出た1回目を「測り直したら下がった」で消してはいけません。2回目が下がったのなら、両方を書いて平均で読みます。 落とし穴を疑うのは、高い値を無かったことにするためではなく、「持続する高さ」と「その場の高さ」を分けるためです。 2回測って2回とも高ければ、それはその日の所見です。
SECTION 05 白衣高血圧と仮面高血圧——訪問看護師が持つ「家の数字」の価値
診察室では140/90を超えるのに、家では135/85未満に収まっている人を「白衣高血圧」と呼びます。 診察の緊張で上がる人で、家庭血圧が本当に正常なら当面は降圧薬の必要がないとされます。 反対に、診察室では正常なのに家や職場では高い人が「仮面高血圧」で、 こちらは診察室でも家でも高い「持続性高血圧」と同じくらい脳心血管病を起こしやすく、治療が必要です〔文献3〕。 降圧薬を飲んでいる人にも同じことが起こり、診察室で正常でも早朝に高ければ、治療が足りていないことを示します。
ここに訪問看護師の持っている数字の価値があります。主治医が外来で見ているのは診察室血圧です。 訪問看護師が測っているのは、家という環境での、日中の血圧です。 「外来では130台と聞いていますが、訪問時は毎回160前後です」という報告は、仮面高血圧を拾う報告です。 逆に「外来では高いと言われていますが、家では朝も日中も120台です」は、薬を増やす前に主治医が知りたい情報です。 同じ条件でそろえた数字を数週間分持っているのは、外来ではなく訪問看護師のほうです。
高血圧の判定では家庭血圧が診察室血圧より優先され、その判定は5〜7日間あるいはそれ以上の平均で行うと、 日本高血圧学会は説明しています〔文献3〕。血圧手帳には高い値も低い値もすべて書き、高い値だけを消さないこと。 朝だけ高い「早朝高血圧」のような大事なパターンが、消した瞬間に見えなくなります。 家族が手帳をつけているなら、その手帳の値を「いつ・どの条件で」測ったのかを一度確かめておくと、外来の判断材料として使えます。
SECTION 06 降圧薬の地図と、報告の型
血圧の数字は、飲んでいる薬とセットで読みます。薬の各論は「降圧薬10種類」のコラムに任せて、ここでは地図だけ描きます。 2025年版ガイドラインは降圧薬を3つのグループに分けました。最初から使う主要降圧薬(G1)は4種類で、 長時間作用型のカルシウム拮抗薬、レニン・アンジオテンシン系阻害薬(ARBとACE阻害薬)、少量のサイアザイド系利尿薬、β遮断薬です。 2段階目以降で病態に応じて足すのがG2(ARNI、MR拮抗薬)、治療抵抗性や特殊な病態に使うのがG3(α遮断薬、ヒドララジン、中枢性交感神経抑制薬など)です〔文献1〕。 2019年版で控えめだったβ遮断薬(ビソプロロール、カルベジロール)と利尿薬は、2025年版で「本来使われるべき病態への使用率が低く、積極的な投与が望まれる」と位置づけが上がりました〔文献1〕。
| 主要降圧薬 | 効き方 | 訪問で見る副作用 |
|---|---|---|
| カルシウム拮抗薬 | 血管を広げる | 動悸、顔のほてり、足のむくみ、歯ぐきの腫れ、便秘 |
| ARB/ACE阻害薬 | 血管を縮める物質を抑える | 高カリウム血症。ACE阻害薬では空咳、血管浮腫 |
| 利尿薬 | 食塩と水分を抜く | 低カリウム血症、高尿酸血症、日光過敏。脱水と低血圧 |
| β遮断薬 | 心臓の働きを抑える | 徐脈、呼吸器疾患の悪化、糖脂質代謝異常 |
表3 主要降圧薬(G1)の4群と主な副作用。日本高血圧学会の一般向け解説冊子の一覧をもとに、訪問で見やすい項目を足したもの〔文献3〕〔文献1〕。薬ごとの詳細は「降圧薬10種類」のコラムへ。
もう1つ、地図として持っておきたいのが飲み忘れの扱いです。1日1回の薬を朝に飲み忘れたら、寝るまでに気づいた時点で飲む。 決して2回分を一度に飲まない。これが原則で、薬によって扱いが違うので、事前に主治医や薬剤師に確かめておく〔文献3〕。 訪問で残薬を見つけたときに看護師が答えるべきは「今日どうするか」ではなく「主治医に確かめてある方法はこれです」です。
報告の型——値・条件・平常との差
血圧の報告は3点で組み立てます。値、測った条件、その人の平常との差。「血圧が高めです」は報告になっていません。 主治医が電話口で判断できるのは、次のような形です。
主治医が訪問看護の血圧記録に求めているのは、外来では取れない「家での平均」です。 薬剤師は、血圧の値と一緒に「飲めているか、残薬はいくつか、ふらつきはあるか」を知りたがっています。 ケアマネジャーは、血圧の数字そのものより「入浴やデイサービスを続けてよいか」という形の判断を求めてきます。 同じ数字でも渡す相手で言い方が変わる、というより、相手が判断に使える形に加工して渡すのが看護師の仕事です。
血圧の数字は、1回の正しさより、同じ条件で積み上げた平均に価値があります。
新しく入った人が血圧で最初に不安になるのは、「この値は正しいのか」です。家の血圧計と持参した血圧計で値が違う、 1回目と2回目が違う、外来で聞いている値と違う。どれも正しくて、どれも条件が違うだけです。 当ステーションが最初に伝えるのは、正しい1回を追いかけるのをやめて、同じ条件の値を積み上げることです。 時刻、姿勢と安静、腕、カフ、会話。この5つがそろっていれば、値は多少ぶれても、前回との差は信用できます。
そして、その積み上げは外来にはありません。主治医が持っているのは数か月に1回の診察室の値で、 訪問看護師が持っているのは毎週の家の値です。「家では120台です」「訪問時は毎回160前後です」という一言で、 薬が増えたり減ったりします。血圧を測る数分は、記録のためではなく、この一言を言えるようになるための時間です。
第2回では高い血圧を、第3回では低い血圧を見たときの動き方を書きます。どちらも、この回の「平常との差」がなければ始まりません。 平常値のない利用者さんがいたら、まずそれをつくることから始めてください。
ふくろう訪問看護リハビリステーションは、
訪問看護が未経験の方を歓迎しています。
この3回のコラムは、家で測った血圧の数字をどう読み、高いとき・低いときに何を疑い、誰にいつ伝えるかを、 当ステーションが日々の訪問で実際に確かめていることをもとに書いたものです。 言いかえれば、当ステーションが新しく入った人と一緒に確かめていく順番そのものです。 経験がないことは、ここでは前提であって、条件ではありません。
- 日程が早く決まります。間に人が入らないぶん、お問い合わせから見学、面談までを最短の日程で組めます。
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- お電話:092-834-8581(平日 9:00〜18:00)
- メール:nurse@fukurou.fukuoka.jp
- 採用の詳細:求人情報のページ
ブランクのある方、病棟の経験しかない方、まず話だけ聞いてみたいという方も、お気軽にご連絡ください。
訪問で「できる」チェックリスト(第1回ぶん)
- 血圧が「心臓が押し出す量」と「血管の硬さ」で決まることを、自分の言葉で説明できる
- 高齢者で上の血圧だけが高く、下が低い理由を言える
- 診断の線(140/90・家庭135/85)と目標の線(130/80・家庭125/75)を、混ぜずに言える
- 家庭血圧の型(起床後1時間以内・排尿後・服薬前・1〜2分安静・2回・上腕式)を見ないで言える
- 訪問で固定する5点(時刻帯・姿勢と安静・腕・カフ・会話)を、担当の利用者さんごとに決めてある
- 初回の訪問で両腕で測り、高いほうの腕を記録に残している
- 記録に「値・条件・平常との差」の3点が入っている
- 担当の利用者さんの降圧薬が、主要4群のどれに当たるかを言える
Q&A よくある質問
この回に関連する記事
連載の外にある、ふくろう訪問看護リハビリステーションのコラムです。この回の内容をさらに掘り下げたいときに読んでください。
- バイタル測定で何がわかる?血圧を含む6つのバイタルサインを「その人の平常値からのズレ」で読む考え方と、家庭血圧の測り方の流れ。この3連コラムの前提です。
- からだをみる——「その人の平常値からのズレ」で読む(連載「ゼロから始める訪問看護」第4回)平常値を「値・幅・条件」の3点セットで書く方法と、測定の落とし穴の一覧。血圧の「同じ条件」はこちらが土台です。
- 訪問看護師のための降圧薬10種類:在宅での利点と注意点血圧の数字は飲んでいる薬とセットで読みます。薬ごとの利点と注意点の一覧はこちら。
3連コラム「訪問看護師のための『血圧』の見方」全3回
- 血圧とは——数字の正体と、家で「同じ条件」で測るということ
- 高血圧をみたとき——今日動く線と、その人の「下げどころ」
- 低血圧をみたとき——立つ・食べる・湯につかるで下がる血圧と、ショックの線
REFERENCE 参考資料
- 阿部雅紀. 高血圧管理・治療ガイドライン2025 〜改訂ポイント〜. 日大医誌. 2025;84(6):257-261(診断基準の据え置き、降圧目標の統一、有害事象への注意、降圧薬のG1〜G3分類、表10-4). https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/84/6/84_257/_pdf/-char/ja
- 日本高血圧学会 高血圧管理・治療ガイドライン委員会(編). 高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025). ライフサイエンス出版, 2025年8月29日発刊. https://www.jpnsh.jp/guideline.html
- 日本高血圧学会・日本高血圧協会・ささえあい医療人権センターCOML(編). 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子(血圧の成り立ち、血圧値の分類、家庭血圧の測定法、白衣高血圧・仮面高血圧、降圧薬の副作用と飲み忘れ). https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019_gen.pdf
- Clark CE, Taylor RS, Shore AC, Ukoumunne OC, Campbell JL. Association of a difference in systolic blood pressure between arms with vascular disease and mortality: a systematic review and meta-analysis. Lancet. 2012;379(9819):905-914. doi:10.1016/S0140-6736(11)61710-8
- Park SH, Choi YK. Measurement reliability of automated oscillometric blood pressure monitor in the elderly with atrial fibrillation: a systematic review and meta-analysis. Blood Press Monit. 2020;25(1):2-12. doi:10.1097/MBP.0000000000000414

